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通所介護施設 デイホーム南池袋/行事予定

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音楽療法担当 近藤 靖子先生 インタビュー

自己紹介をお願いします

日本音楽療法学会の認定音楽療法士として、幼児から成人、高齢者の皆様と音楽療法を実践しています。池袋敬心苑では、開所した2005年の6月から、特別養護老人ホーム池袋敬心苑の二つのフロアー、デイホーム南池袋、障害者支援施設雑司谷で音楽療法の実践を行っています。

また、ソプラノとして日本の歌、ロシアの歌などを演奏会で演奏する活動も行っています。日本だけでなくロシアのサンクトペテルブルクやウラジオストクやハバロフスクでも演奏しています。

 

所属されている学会について説明していただけますか?

所属している"一般社団法人日本音楽療法学会"は6,000名近くの会員が所属して全国に9つの支部を持つ学会で、音楽療法の普及・啓発、音楽療法士の育成、また資格認定を行っています。私はこの学会の代議員、関東支部の幹事を務めています。

 

音楽療法の効果をご説明ください。

音楽には、楽しみの要素や、人のからだを自然に動かしてしまうリズムがあります。また、歌い親しんでいた歌ならば歌いかけられれば自然に口ずさみ歌わせてしまう力もあり、音楽療法の活動は、音楽を聞くということから歌い、楽器を奏するまで幅が広いです。そのため、生活する上で何らか困ったことを抱えていて活動に向かいにくい方でも、音楽療法では自然に活動へと導きます。活動に取り組めれば、脳は活性化されます

また、音楽療法の活動の中の「歌う」ことは人の身体や心にいろいろなものをもたらします。たくさんの息を吸い込み吐き出して歌うことは、心肺機能の維持・強化につながり、胃や腸の働きや心臓の拍動、代謝や体温の調節などを担う自律神経の働きを整えてくれます。また、顎、頰、口、舌、声帯などを使って歌うことで、嚥下(食物を飲み込む)、発音、構音機能の維持・改善を促します。そして、共に歌うことは、一体感、安心感、発散をもたらし、心身の安定へと導いてくれます。

 

今年度から認知症コースで音楽療法を担当していただいていますが週何回ほど活動しているのでしょうか?

月曜日はデイホーム全体の集団音楽療法があり、火曜日から金曜日までは認知症コースでの音楽療法の設定があるので、月曜日から金曜日までどの曜日でも音楽療法にご参加いただけます。ただ、曜日によって回数が違いますのでお問い合わせ下さい。

 

認知症コースの利用者様の様子はどうですか?具体的な変化などありますか?

不安が強く落ち着かれなかった方が着席して歌を口ずさむようになられ、歌は上手じゃないのよとおっしゃっていた方が笑顔を見せ集中して歌われるようになられるなど、皆様前向きに取り組まれ、表情、動作、歌声、会話にその様子が表れています。

 

今後どのようにしていきたいですか?

利用者様各々の表現が豊かになり、グループ内の音楽・会話でのやりとりがより充実していくように、利用者様に合わせた音楽療法を行っていきたいと思っています。

 

ありがとうございました!